看護師の夜勤には、大きく2交代制と3交代制の2種類が存在しています。
日本医療労働組合連合会の2019年度夜勤実態調査では、15年前と比べると2交代制が約5倍に増えてきています。2交代制はシフトが組みやすく、しっかりとした休みを確保することができるからです。
夜勤の翌日は休日になりますが、夜勤明けはだいたい朝の9時頃です。そこから翌日を含めると2日間の休みを確保できます。プライベートの時間も持つことができ、身体も休められるでしょう。
ただ、やはり夜勤勤務が16時間程度と長時間拘束されます。そこで14時間や12時間勤務などに勤務態勢を改善する病院もあるようですが、日勤の時間が延びたり、どこかにしわ寄せが来ることも多いようです。
3交代制は、日勤と準夜勤と深夜勤の交代制になります。そのため、夜勤は2交代制の倍近くの回数勤務することになります。
勤務時間は8時間程度で均等ですが、シフトが複雑になってしまいます。次の勤務までの時間が短くなるので、通勤時間などを考えると、しっかりと休息を取ることができないというデメリットもあります。
また、夜勤の回数が増えることで、夜勤勤務の人材確保が難しいといった病院や病棟もあります。そのため、2交代制に変えていくといった結果に繋がるようです。
短時間集中で働きたい人や、休みはしっかりとりたい人、長い時間は働けないがお金が必要な人など、理想の働き方は人それぞれ異なります。自分のライフスタイルと照らし合わせ、看護師として無理なく働ける勤務体制を選択することが大事です。